14.3.11

清木カメラマンさんのブログ

こちらです皆さんも是非ご覧の程。無断転載禁止ですが、リンクはイイですよね師匠?

報道ヘリのコメンテーターが「ここには1300人ほどが孤立しているそうです。現状がどうなっているのか、情報が入ってきていません。あ、人が出て来ています、何か作業でもしているのでしょうか」


この放送は見なかったが、読んで絶句である。「情報が入って来ていません」とは。
何のために飛んでいるのか。地上では見えない物が見えるからでは無いのか? 情報は正に今ヘリコプターに乗っているあなたが取りに行って伝えるべき物なのだ。


私の知っているラリーカメラマンは皆、それこそエコノミーの許容量の倍の重さの機材を持ち歩き、チェックインカウンターでモめ、酷い腰痛やぎっくり腰に悩み、レンタカーでまた徒歩でえんえんSSまで行く。雨でも雪でも灼熱でも徹夜明けでも。そしてそこで、命のリスクを冒して撮影している。
それが自分の「社会的責任」だと思っているのだ。職務を全うする、とはこういう事だ。


皆さんご存知であろう、実際Kカメラマンさんは、親しい選手の車に轢かれた事も有る。メディアタバードはそのリスクと引き換えだ。「轢かれて死んでも文句言いません」と宣言しているのだ。だから立入禁止区域にも入れる。


この人たちを見て、それが報道という物だと思ってきた。しかしこのコメンテーターは全く違う。仕事をしていない。プロフェッショナルではない。物見遊山、高みの見物なら大きな無駄だ。仕事をしないのなら今すぐ降りよ。


もし仮に近くまで降下出来ないのなら、周辺は冠水しているだろうから、一番近い陸地はどこか、水深はどれくらい有りそうか、ポートで接近を試みるならどの方向が一番良さそうか、それくらいの事が何故言えないのか。他のヘリと言ってる事がダブってもいい。何かの役には立つ筈だ。


我々も、近くで救援活動にあたっている人も、当然の事ながらソファに寝そべって映画を見ているのでは無い。


今の日本は、アマチュア、素人の国に成り下がった。政治も芸能も、そして一番身近な私のこの業界も。インターネットの普及で、逆に、残った「銀河」は砂の中からなかなか見つからない。選別眼が試されている。

1 comment:

  1. 間違いない!

    自分に出来る事から始めようと思います!

    一人でも多くの人に届けてください!


    http://prayforjapan.jp/tweet.html



    Hirota Racing. クマザキ

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