510の次に手に入れたラリー車、KP710、ニッサンバイオレットは、スポーツパーツのストラットを組むと、やたら車高が上がってキャンバーがやたらプラスに付いた。
カッコワルイ。
調整式のアッパーマウントなんて無い時代、バイブルのプレイドライブを見ると「延長ロアアーム」なるモノが。
「そーか、下を伸ばして調整するのか」 ブッタ切って、フラットバーで中継ぎして、100Vのアーク溶接機を借りてきて溶接した。ウチは普通の、自動車工場では無い家、庭で露天。
タイロッドは長さが足りた。トーインは当然目視。
組みあがると、やたらハの字になって、そりゃもう、惚れ惚れするほどカッコ良かった。写真で見る、サファリの、ハリー・シェルストロムの車みたいだった。
夜を待ち兼ねて、甘利山に行った。舗装でクルマが曲がる曲がる、あんなに嬉しかった事もそんなに無い。
ダートに入って、200m位であっさり折れた。
たっぷり歩いて下山して、取っ付きの家で電話借りようかと思ったけどもう深夜で、明かりも無い。
さらに歩いて、公衆電話を見つけた時は嬉しかった。あんなに嬉しかった事もそんなに無い。
携帯電話? .......... ポケットベルも未だ無い時代。
後で見たら、全然溶融して無かった。自分の無知無能を棚に上げて、溶接機メーカーに電話した。当然、相手にされなかった。
まーともかく、国道や県道で折れなくてヨカッタか。
30年位前の話。時効だよネ?
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